2012年01月24日

古書感謝市

早稲田大学もある東京高田馬場。ここでは早稲田大学の青空古本祭が有名ですが、それ以外にも古本市が開かれていたりします。BIGBOX高田馬場で開催される「古書感謝市」はその一つ。BIGBOX高田馬場にて開催される古本市には、約10~18書店が参加し、冊数は10万冊余。結構な規模の古本市となっています。
この古書感謝市の最大の特徴は、開催が非常に頻繁であることでしょう。日にちは多少前後したりするものの、ほぼ月一回のペースで開催されているのは、ちょっと他にありません。場所はBIGBOX高田馬場1Fコンコースが大体定例となっているようで、「そういえば今日は古書感謝市だな」と思いついたら気軽に寄っていけるのがこの古本市の大きな長所でしょう。
また、開催時間が10時~21時とかなり遅い時間までやっているのも特徴で、会社帰り、仕事帰りでも寄っていけるのも大きな特徴でしょう。
月一回に10万冊規模、そして21時と夜まで行われていることから、他の古本まつりのようにイベントだと身構えて参加するのではなく、気軽にいつもの催しという感じで思いついたときにさっと立ち寄って、気ままに古本あさりができるという点で、本好き、古本好きには非常にありがたい古本市でしょう。
なお、古本感謝市はその性質上、即売会以外のイベントなどは無く、シンプルに古本販売を行うイベントとなっています。特に学生の人たちは、何かと楽しみに利用している定例の行事となっているようです。

彩の国古本まつり

彩の国古本まつりは埼玉で行われる古本まつりで、所沢市のくすのきホールにて毎年3月、6月、9月、11月の上旬に開催される古本市です。会場のくすのきホールへは西武池袋線と新宿線の交差する所沢駅が最寄り駅。1Fと8Fで開催され、メインは8Fのホールに広々と会場を使って膨大な古書が陳列されます。毎回大体5日間ほど開催され、それぞれにある程度テーマや特集を組んで古書を出展しているようです。本に限らずポスターやプログラム、写真集などもよく出ているようです。
会場はかなりの広さを誇り、ゆっくり見てまわるだけで1時間程度はかかってしまいます。これだけ豊富な品ぞろえを誇り、年4回行われる古本まつりというのはなかなかありません。
また、この彩の国古本まつりは、会場となっているくすのきホールのお陰で、非常に会場設備が良い古本市の一つだと言えます。もともと空調の効いた室内ですし、トイレなどの設備は余裕があり綺麗です。会場前のロビーには休憩できる椅子とテーブルが設置されていて、古本探しに疲れてしまって休憩するのも簡単です。
周辺には駅があり、食事ができるところもありますし、さらに至近の駅には西武百貨店もありますので、「ママと娘は百貨店、息子とパパは古本あさり」といったスタイルの行動も可能だったりしますので、気軽に家族連れで来られる古本市であると言えるでしょう。所沢駅の東口から徒歩2~3分の非常にアクセスの良いところでもありますので、その点も家族の行楽にはぴったりでしょう。

池袋西口公園古本まつり

都内で行われる古本まつりでも最大級の一つが、この池袋西口公園古本まつりです。関東圏から30~40書店が参加、出品点数は50万冊に及ぶ大規模な古本まつりで、年二回、4月と10月に行われます。開催期間は1週間ほどで、池袋西口公園にて開催されます。ちなみに、2011年度は通常20:00までの開催のところ、震災の影響の節電の為17:00までとなっていたそうです。(最終日は15:00)
東京芸術劇場を取り囲むように配置される古書のワゴンは、売り場面積的に言って神田古本まつりに次ぐ広さとなっています。全体的にスペースに余裕がある陳列なので、車椅子などの人でも簡単に往来できて、ゆっくり古本を探すことができます。
この池袋西口公園古本まつりは、古本まつりとしては割とスタンダートな、特にサブイベントなどを持たないスタイルのものですが、他にはない特徴として「探求書コーナー」というサービスが有ります。これはもともと、探している本が無いか出店書店中で探してもらうというサービスでしたが、2011年度からは東京都古書籍商業協同組合のサイト「日本の古本屋」で日本全国の古本屋から目的の本を探しだすというサービスを実施しているそうです。しかも、こうやってネット上で全国検索した場合でも、3割4分程度は会場内の出品物から見つかるというのですから、如何に大きい規模の古本市であるのかが伺われます。特に決めずにふらふら探すのも楽しいですし、ネット検索で見つかるのも頼もしい感じで、両方から楽しめるという案配です。

一箱古本市

一箱古本市は、東京都文京区と台東区にまたがる不忍通り、これに並行して走る不忍ブックストリートで行われる古本市です。不忍ブックストリートとは、古くから親しまれる不忍通りの一本入って平行に走る小道のことで、この通りには古本屋や雑貨店、図書館、喫茶店、カフェなどちょっとした散歩に寄りたくなるようなお店、ギャラリーが並んでいます。そんな小洒落た小道を、本や文学にちなんだ歴史の多さから「不忍ブックストリート」と名付けているそうです。
この不忍ブックストリートで開催される一箱古本市は、いわゆる専門の古書店が集まって開く古本まつりとはかなり趣を異にする古本市で、ブックストリートにある各店舗の軒先を売り場に、古本を一箱出品する「店主さん」が古本販売を行うというスタイルを取ります。一箱という少単位の古本ですから、販売の主役になるのは普通の人。自分の家で眠っている古本を一箱持ってきて、商店街の軒先を借りて、好きな値段をつけて気軽に売ってみようという催しなのです。性質としてはかなりフリーマーケットなどに近く、稀少本を探したり膨大な古本あさりをするというよりは、ダンボール一箱挟んで「店主さん」とお喋りしながら不忍ブックストリートを散歩するというのがメインのイベントだと言えるでしょう。
しかし、「店主さん」は基本素人だけに、もしかするととっても良い本、希少な本が、びっくりするような安値で出品されているかも知れないため、あえて掘り出し物を探しに足を運ぶのもよいでしょう。この一箱古本市は春と秋の年2回行われているようです。

古本浪漫洲

新宿靖国通りの地下に走るショッピングモール「新宿サブナード」。ここで1ヶ月近くの長期間にわたって行われる古本即売会です。年2回、2月と9月に開催され、それぞれ約一ヶ月間開催されます。
この古本浪漫洲の最大の特徴は、その非常に長い開催期間にあるでしょう。1ヶ月近い開催期間中を7つのパートに分けて行われ、それぞれにテーマが設定されています。1つのパートごとに出店するのは3~4店舗なので、パートごとにみられる規模は小規模なのですが、それが全部で7パートまであると、合計では結構な規模になります。
パートごとのテーマ設定は毎回多少違うのですが、2011年2月に行われた古本浪漫洲を例に見てみますと、Part1:500円ワンコインセール/江戸東京を愉しむ。Part2:芸能 趣味 児童書 雑誌。Part3:植物 歴史 美術 趣味。Part4:映画 趣味 音楽 芸能。Part5:署名本 写真 趣味 絵葉書。Part6:絵本 趣味 沖縄 特価書籍。Part7:300円均一セール。と、このようなパート分けとテーマ設定がされていたようです。
このテーマ設定は当然、開催前から告知されますので、なにかお目当ての書籍や好きな分野がある人は、事前にテーマを調べておいて、お目当ての古本が見つかりそうなパートに合わせて訪れるというのが賢い参加方法だと言えるでしょう。まぁ、あえてそうした方策は取らずに、仕事帰りにでも1ヶ月毎日寄り道していくというのも悪くない楽しみだと思えます。

鬼子母神通り みちくさ市

東京都地下鉄副都心線、雑司が谷駅の直上に存在する「鬼子母神商店街」。この商店街で年3回行われる古本中心のフリーマーケットが「鬼子母神通り みちくさ市」です。地下鉄駅開通を機に、なんとか地域に密着したイベントをできないものかと開始されたのがこのみちくさ市の始まりです。2008年の11月からスタートして、7月・9月・11月の年3回開催され、2011年9月で第12回目の開催となるようです。
このみちくさ市は、いわゆるプロの古書店が集まって出品する古本まつりではなく、商店街の各商店や、各家庭が古本を中心に色々な物品を並べるフリーマーケットに分類されます。もちろん、それだけでは古本中心になりませんので、古書店も幾つか参加します。
主催は鬼子母神商店会と、早稲田・目白・雑司が谷で本の仕事をしている方のグループ「わめぞ」が組んで行っているようです。わめぞは早稲田青空古本祭などにも関わっているグループですので、こういったイベント運営には経験豊富ということで協力を求められたようです。
開催は各開催日1日限りで、フリマの系統ですから古本市としてはごく小規模のものだと言えます。ですが、古本・古書以外にも雑貨、文房具などが並びますので家族で訪れるのに向いた催しだと言えるでしょう、また、古本にしても、絶対的な冊数が少ない代わりに各書店が気楽に出品していますので、こだわりの本や、普段見かけないような古本が出品されている可能性も有ります。

岡山シンフォニー古本まつり

首都圏や京都、近畿圏に集中しがちな古本まつり・古本市ですが、ちゃんとそれ以外の地域でも古本即売会は開催されています。岡山県岡山市の岡山シンフォニービルで行われる岡山シンフォニー古本まつりは、岡山県内の古書店が集まって年数回、開催されます。
岡山県内の個人経営の古書店は、結構あちこちに分散して存在しているため、古書店巡りをしたり古本好きの人はこうした古書店が一堂に会するイベントが非常に助かるようです。
主催は岡山県古書籍商組合。参加店舗は8店、出品点数は3万冊ぐらいになりますので、地方の古本まつりとしては結構な規模を誇ります。明治時代の希少価値の高い古書や、昭和初期のブロマイドなどなかなか幅広い品ぞろえで開催されますので、山陽地方に居住する方で古本・古書好きにはとても楽しみなイベントだと言えます。
別の言い方をすれば、岡山市内で行ける古本即売会の類としては唯一のもので、2~3ヶ月に1度ぐらいの頻度で行われることも含めて、古本好き岡山県民の支えになっていると言っても過言では無いようです。
岡山市、倉敷市、赤磐市、備前市、瀬戸内市あたりの人であれば、車で1時間ほどですので、ちょっとしたお出かけがてら覗いてみるのも良いかも知れません。周辺には後楽園や岡山市美術館などもあり、家族で行楽の一場面として訪れるのも悪く無いでしょう。

シャレオで楽しく ちゅーピー古本市

なんとも脱力してしまいそうな系統の名前ではありますが、シャレオで楽しく ちゅーピー古本市は広島で開催されている古本市です。そのままでは長いので、会場名から「シャレオ古本市」と呼ばれることが多いようです。
首都圏や大阪、近畿に集中している傾向の強い古本市ですが、シャレオ古本市は岡山のシンフォニー古本まつりと並んで、中国地方で開催される数少ない古本市の一つです。開催は6月と11月の年2回。
参加店舗数は6店舗ほどですが、出品点数は3万冊規模を誇りますので、ただ見てまわるだけでも結構楽しめるでしょう。会場は紙屋町シャレオ中央広場にて、日時は6月の上旬5日間ほどと、11月上旬5日間にわたっての開催となります。なお、シャレオ自体が原爆ドーム近くの広島市中心街に存在する地下ショッピングモールなので、古本市に行くついでに各種買い物や観光なども十分できる場所だと言えます。モール内ですから、食事や休憩、トイレなどに困ることがないのは大きなメリットでしょう。
この古本市のちょっと面白いところは、通常の古本・古書の出品に加えて、今年6月に開催された回は広島カープのサイングッズが並んだりとちょっと変わったテーマ設定をして即売会を開催しているようです。
ちなみに「ちゅーピー」とは、中国新聞のマスコットキャラの名前で、広島平和記念公園に群生する白い鳩がモチーフだとか。広島の色々なイベントに対して、この「ちゅーピー」という名前が冠されているようです。

古本まつりの楽しみ

現在古本自体は、全国に展開している古本チェーン店で購入できます。価格も安定していますし、品質もまぁまぁあてになります。そして、何よりそこら中に展開されていて、いつでも遅くの時間まで開店しているので、便利さという点では文句のつけようがありません。
しかし、古本まつり、古書即売会にはこうした古本量販チェーンに無い良さが厳然と存在します。
まずは、こうした量販店ではほとんど流通しない稀少本のたぐいがあることです。古本量販チェーンでは、ある程度流通が確保できる書籍でないと経営コストをペイし続けることができないという現実が有ります。このため、仮に価値が高いとしても極端に取引がないような希少な本、稀覯書を扱うのが難しいのです。また、探している人には価値があるが、一般に取引される量の少ない古書・古本も扱われない傾向が有ります。こういう古書の例としては古い、もしくは特定時期の雑誌や歴史価値のある学術書、実用書、教育書のたぐいです。こうした古雑誌、古書のたぐいはやはり、個人経営の古本屋、古書店などに蔵書されていることが多く、直接古書店巡りをするか、古本まつり・古本市で探すのが良いということになります。
また、やはり大規模経営のチェーンで買い物をしたのでは味わえないのが、古本まつりに参加している古書店の店主さんとの会話でしょう。お互い古本好き、古書好きなわけですから、何気ないやりとりから思わぬ情報が手に入ったり、楽しいおしゃべりが出来たりするでしょう。

名古屋の古書即売会

古本まつりや古本市、古書の即売会が行われているのは東京や大阪、京都だけではありません。一応有数の大都市である名古屋でも古書即売会はいろいろ行われています。その中で最もスタンダードかつ、最大のものが、名古屋の古書販売組合が主催する古書即売会です。場所は名古屋の古書会館にて行われます。名古屋の古書会館にて行われる古書即売会は大きく分けて「お正月即売会」、「オールディズクラブ」、「倉庫会」、「名鯱展」とその他に分かれます。
お正月即売会はその名の通り正月の3、4、5日と行われる即売会です。正月が暇でしょうがないという人には持って来いのイベントでしょう。
オールディズ即売会は年5回ほど行われる即売会で、毎回の即売会に何らかのテーマが設定されていますので、自分の趣味に合うような即売会の時を狙って参加するというのも良いでしょう。
倉庫会即売会は年7回ほどの開催。倉庫会は古本に限らず、レコードや雑誌、文庫本に廉価本と幅ひろく品揃えがあるので、ふらふら見て回っているだけでも結構楽しいタイプの即売会だと言えるでしょう。
名鯱会は年2回開催されます。この他、丸栄で行われる即売会などを合わせて、18程度の即売会が行われています。なお、名古屋古書会館はJR中央線・地下鉄駅鶴舞駅から5分ほどの位置に有ります。近くには名古屋市立図書館、鶴舞公園がありますので、買った本を持って公園内で読書という過ごし方も良いでしょう。